てんぽんママのブログ

母ちゃん業と、ときどき仕事。メインはしゅみ(理想)のブログです。

JAKOB the LIAR 聖なる嘘つき

こんばんは、てんぽんママです。

 

エンペラー・タイム(H×Hクラピカの、絶対時間というほぼ無敵になれるワザ。マリオのスターみたいなイメージ。てんてん不在時にたびたび登場予定。w)により、

昨日観終わった DVD

「JAKOB the LIAR  聖なる嘘つき その名はジェイコブ」

について 記したいと思います。

 

私が愛してやまない ロビンウィリアムズ主演の、

1999年に作成された映画です。

 

ロビンが自死してから 信じたくない悲しみの中 買い揃えた作品の一つでした。

 

 

舞台は第二次大戦時、ナチス支配下のゲットー。

そこでロビン扮するジェイコブは、強制収容所へ向かう汽車から逃れた一人の少女と出会い、戸惑いながら 匿うことになります。

 

その戸惑い、亡き妻のハンナに語りかける仕草、少女へ向ける優しい眼差し、

全てが どストライク。

また一段とロビンを好きになりました。

 

まだ全てのロビン作品を観ることはできていませんが、

この作品の彼は、他の作品に比べ トーンが控えめで、あくまで 元 小さなパン屋さんのオーナーという役柄に シンクロしています。

 

ロビンといえば パッチアダムスやジャックで見せてくれた 心に響く素晴らしい演説も持ち味ですが、この作品の最後のシーンでは、彼は一言も発せずに 射殺されます。

 

それがよりリアルで、戦争の悲惨さと ジェイコブの慎み深い人柄を演出します。

 

コメディ要素は控えめで、他作品のハイテンションでユーモアあふれる彼も好きですが、

僭越ながら、この作品の役柄の方が 本当の彼に近いのかしら、と感じたりもしました。

 

 

ジェイコブはナチスの本部で偶然耳にした ラジオから流れるドイツ劣勢のニュースを、興奮冷めやらぬ内に うっかり仲間に話したことで、彼がラジオを持っているという誤った解釈つきで 瞬く間にゲットー中に広まってしまいます。

 

それからは仲間と顔を合わせればニュースの続報を聞かれ、困り切った彼は うっかり 嘘のニュースをでっちあげます。

 

毎日自殺者の絶えない 絶望に支配されたゲットーに、彼のもたらしたニュースは 一筋の光となり、人々の希望となります。

 

いやいや、ほんとはラジオなんか持ってないし、ネタも無いしどーするよこれ、という心境のところ、

名脇役の医師、キルシュバウムから 

ジェイコブのニュースが広まった日から ゲットーでの自殺者がゼロになったと 聞かされ、もう後には引けないぞ、と諭されます。

 

この医師がまたいいんですよね。。

人間的にジェイコブ以上に惹かれたのが この医師です。

憧れます。

戦前は 心臓の世界一の名医と言われるほど 優れた医師でありながら、その表彰状を暖炉に焼き捨て、

ジェイコブに 君は素晴らしい医者だと 伝えます。

 

この医師も作中で最期を迎えますが、その死に様も心に焼き付きます。

 

仲間のミーシャやコワルスキーの役どころも素晴らしかった。

この作品でロビンは 製作総指揮も担当されたそうで、主演の彼以上に 周りの役者を引き立てる工夫も散りばめられていました。

 

かけがえない時間を過ごせました。

 

 

ロビン、ありがとう。